時間がありすぎ日記

ガムシャラに働いた後、関西で主婦生活に突入。時間がありすぎて途方に暮れているので日々思ったあれこれを。

子連れへの風当たりが強い世の中だそうですが、子連れ外出も悪くないなぁと思えた出来事BEST3。

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おお、怖い怖い。私はマタニティマークをつけていて危険な目に遭ったことは一度もない。まあ、席を譲ってもらったことも数えるほどしかないけど。あれ、そもそも気づかない人の方が多いと思うよ。

 

最近、妊婦や子連れだと外で危険な目に遭うという種類の記事が多い。これでは子供つくるのが怖くなってしまう気弱な女子が続出してしまうのではないか?そんな一抹の不安が頭をよぎったので、「子連れで外出した時にほっこりしたことBEST3」を記そうと思う。

 

第3位 車掌さんのバイバイ

うちの3歳になる息子は電車が大好き。おびただしい数のプラレールがおもちゃ箱を占領している。もちろん電車に乗るのも大好き。電車の名前を覚えては得意げに披露するオタク男子予備軍だ。そんな彼は、電車を降りた後にホームに止まり、手を振って去りゆく電車を見送るのを習慣としている。そうすると手を振り替えしてくれる人がいる。そう。車掌さん。

 

車掌さんが手を振り替えしてくれる率、実に100%

 

無視されたことは勿論、気づかれなかったことさえ今まで1回もない。そして毎回萌える母(=私)。なぜ萌えるかというと、車掌さんもかつてこんな子供だったんだろうと思うから。おそらく、ほとんど全ての車掌さんは「電車好きな子供」だったのではないだろうか。だから、絶対にうちの息子の小さな手に気づく。かつての自分も同じだったから。手を振っているときの車掌さんたちは、本当に嬉しそうな表情を浮かべているので、見ているだけで私も幸せな気分になる。子育て中の特に好きな瞬間だ。

 

 第2位 抱っこおばあちゃん@バス

以前は港区に住んでいて、ちいバスという100円バスがあった。深刻な待機児童問題を抱えている区だったので、近所の保育園に入れるはずもなく…保育園への送り迎えはちいバスを利用していた。お年寄りは無料なので、乗客の多くは高齢者。朝の時間帯は働き盛りの通勤客もそれなりにいるが、彼らは絶対に席を譲らない(誰に対しても)。雨が降ったりして混雑すると、子供を抱っこして乗るのが危険だったりするのだが、通勤客は無視を決め込むし、かといってお年寄りに譲ってもらうわけにもいかないし、とスリリングな登園になることもしばしば。(ちなみに全席優先席)

 

そんなある日、抱っこ抱っこと泣きわめく息子と、仕事用の大きな荷物を抱えてフラフラとバランスをとっていた私の様子を見て、前に座るおばあちゃんが声をかけてきた。

 

私の膝で抱っこさせてくださる?

 

なんとイノベーティブなソリューション!譲るという申し出に対しては丁重にお断りするところだが、お膝抱っこを断る理由がない。喜んでお言葉に甘えさせていただいた。「懐かしいわあ」「おとなしくて可愛いわねえ」と言いながらニコニコと抱っこしてくださるおばあちゃん。息子もハッピー、おばあちゃんもハッピー、もちろん私も大ハッピー。天才だ。私はこのことに深く感動し、心の底から感謝した。女神かと思った。

 

もっと驚いたのは、全く同じ申し出をこの後に2回受けたことだ。(いずれも別の人)

 

譲ってくれない哀しさや虚しさなんて、こういう出来事の1発で吹き飛んでしまう。私もおばあちゃんになったら同じ申し出をするんだ!と今から決めている。

 

第1位  可愛い店員さんの気遣い@池袋のレストラン

池袋のビルの上にある創作料理系の飲食店に行ったときのこと。2家族で食事をした。居酒屋ではなかったのだが、夜だったこともあり周りには子連れの客はおらず、女子会や合コンのお客さんが多かった。泣き出したり騒いだりしたら迷惑になるかなと思い、子供たちの機嫌が良いうちにチヤチャッとご飯を済ませ、店を出ようと頑張っていた我々。食べ終わり息子のお食事エプロンを紙お手拭きで拭いていたときのこと。

 

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20歳くらいの可愛い店員さんが横にきて「エプロン、洗ってきましょうか?」と言った。私は驚いた。今までそんな申し出をしてくれた人はいなかったのだ。子連れ推奨のお店であれば、子供用の椅子や子供用のお皿なども用意されているし、子供の対応にも慣れている。そういったお店でも「エプロン洗ってきましょうか?」なんていう申し出は一度もなかった。その彼女は、私たちの行動をよく観察していたのだろう。そして、うちの子が食べたものが比較的ベタつく食材で、エプロンを拭いただけでベタ付きまでは取れないであろうこと、でも子供を連れてトイレまで洗いに行くとなるとまたかなり時間がかかってしまうこと、などなどの状況を見て取り、咄嗟に申し出てくれのだと感じた。結果的に、彼女の申し出は辞退したのだが(ベタついていても気にしない私)、20歳そこそこの女の子が、きっと少し迷惑だっただろう子連れ客である我々のことを見守り、自分にできることはないかと考えていてくれたということに感動したのだ。

 

本当に些細なことなのだが、この出来事は私にとってとても印象的なものだった。それまでは、「迷惑がられるといけないから気を付けよう」とビクビクしていたのだが、「温かく見てくれる人からも、気持ちが良い家族だと思われるようにしよう」という感覚になった。そうすると、子供が愚図るなどのトラブルに対しても心の余裕が違ってくる。子供を制するにせよ連れ出すにせよ、行動は同じでも親が焦っていると子供も感じ取ってしまうし、親まで一緒になって焦ったり怒ったり怒鳴ったりしたら周りは余計に気分を害するだろう。この出来事から一気に気持ちが楽になったし、前向きに親としての自分の行動をコントロールできるようになった。ありがとう、可愛いお姉さん。

 

ま、子育てしていると嬉しいことも沢山あるよ。ということです。