時間がありすぎ日記

ガムシャラに働いた後、関西で主婦生活に突入。時間がありすぎて途方に暮れているので日々思ったあれこれを。

ドラマ『下町ロケット』5話。ちょっと待って。おかしくないですか?

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遂に20%超!!止まるところを知らないパワーだ。野球で放送開始時間が延びたというのにこの数字は驚いた。私は杉良太郎の仰々しい溜めの演技と吉川晃司の涙に爆笑したが、大多数の視聴者は感動の涙を流していたことだろう。

 

毎回、危機と口惜しさとカタルシスが用意されていて、観終わった後にスッキリできる構成は素晴らしいし、実際に私も毎週楽しみに見ているのだが、昨日はちょっとモヤモヤした。そこで、モヤモヤの原因を考えてみた。

 

帝国重工、手順違わね?

佃製作所の特許取得が判明→特許売却を要請(佃却下)→特許使用許可を要請(佃却下)→佃製作所より部品提供を打診→製品チェック→実験→社長説得→部品提供GO!!

 

という流れで手続きが進められていたと記憶している。

 

実験に成功した後、財前と佃が「社長の説得、俺に任せてください!」「あなたを信じます!」みたいな感じでカッコよく盃を交わしていたが、おかしくね?

 

私が佃だったら「いやいや、そんな社内事情知らないし。っていうか、まだ社長に言ってなかったの!?」と返すところだ。順番がおかしいだろ。

 

本来あるべき手順

私も旧体質の大きな会社にいたので「正直、上司がウンっていうかどうかっていう問題は大きいです」みたいな言い訳をしたことはあるが(恥ずかしながら)、それはさすがに取引先を実際に動かす前までの話だ。短期間で無理な作業をお願いした後になって「実はこれから上司の許可取りなんです」なんて言ったことはない。恥ずかしすぎる。

 

4話で、財務調査にきた失礼極まりない戸次重幸に対して、立川談春が「うちが特許使用許可すら出さなかったら困るのはそっちだろ」という旨の発言をしたのだが、まさしくその通り。部品提供はともかく、佃が特許使用するすら認めなかったら「ロケットは絶対に打ち上がらない」のだ。こちらの社内の力関係なんていう、くだらなすぎる理由でヘソを曲げられて特許使用すら拒否されるのは、最も避けねばならない事態のはず。

 

ならば、本来の手順はこうだろう↓

 

佃製作所の特許取得が判明→特許売却を要請(佃却下)→特許使用許可を要請(佃却下)→佃製作所より部品提供を打診→社長を説得&佃製品のチェックをする許可を得る→製品チェック→実験→部品提供GO!!

 

少なくとも、佃製作所に試作品を作らせる前に社長に言えよ。っていう話だ。そもそも、あんなに金のかかりそうな実験までしておいて役員連中に気づかれていないというのも凄いが。あり得ん。

 

「どうでもいい社内事情を社外の人間に堂々と言うなー!!」

 

誰かにそう言ってほしかったが、そんな台詞はなかった。残念だ。

 



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