時間がありすぎ日記

ガムシャラに働いた後、関西で主婦生活に突入。時間がありすぎて途方に暮れているので日々思ったあれこれを。

2011年3月、こんなお店にも行きました。→またぎ

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すきやばし次郎についての記事でも書いたが、311が起きた直後、自粛ムード漂う東京の街にお金を落とそうと考えた我々は、連日高級店に足を運んでいた。そのうちの1つが、この<またぎ>。ジビエというか、獣料理の炉端焼きだ。

 

マタギです!という感じの大柄なご主人のパワーで成り立っているような雰囲気で、けっこうな高級店だ。猪や熊や鴨などの他、魚も充実している。この日は我々の他に1組だけ先客がいた。30代のカジュアルな感じの男性3人だった。我々の後にも1組カップルが入ってきただけだったので、やはりこのときはこのお店も予約キャンセルが相次いだんだと思う。本来であればハイクオリティな会食などにも使われる店なので、もっとずっと賑わっているはずだった。

 

まず、鯛を焼いてもらった。これが美味い!後にも先にも、鯛にここまで感動したのはこの1度きり。肉厚で弾力があって、魚なのに"肉"という感じがした。今でも思い出すとウットリする。そしてその後は猪と熊をいただいた。熊よりも猪の方が癖がなくて食べやすかったが、熊も十分美味しかった。それ以前に食べた山羊汁のせいで、獣鍋に苦手意識があった私の固定概念は、無事にすっかり吹っ飛んだ。

 

ご主人は、食べっぷりの良い我々をニコニコともてなしてくれた。「食べきらないと怒られるのかもしれない…」という空気を感じて必死で食べきったら「よく食べたなあ!えらいえらい!」と褒めてくれた(親戚の子を見るような優しい眼差しを湛えながら)。お腹は苦しくてはち切れそうだったが、おかげでこの店でも素敵な体験ができた。あのご主人にもう1度会いたい。

 

次は4人くらいで行きたいな。そうすれば、もっと色々な食材を味わうことができるから。ぜひ再訪したい店だ。